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Friday,May 09,2014

7.0Jx17ADVAN レオニス セット【適応車種:アリオン(260系)】WEDS 17インチ 215/45R17 サマータイヤ ネオバAD08R FY セット【適応車種:アリオン(260系)】WEDS サマータイヤ BMCミラーカット

渋谷の桜丘町に、気に入りの居酒屋がある。
屋号を “ 高太郎 ” という。
讃岐出身の亭主が供する酒と肴は絶品で、東京で和食となると、この店屋がまず思い浮かぶ。
なかなかの繁盛店なので、思い通りの時間に席が空くことは滅多にないけど。
春先に暖簾をくぐった際、亭主に言われた。
「䕃山さん、五月に大阪に行く事になったんですよ」
「へぇ〜、なんか用事でもあるの?」
「えぇ、酒蔵との協賛で、ちょっとしたイベントに参加することにしたんで」
「大阪の何処で? 」
「天満宮の境内なんですけど 」
「そりゃぁ、うちの店からだと目と鼻の近さだわ」
「じゃぁ、顔出してくださいよ」
という話を聞いて、すっかり忘れていて。
五月五日、土砂降りの雨が降る朝、嫁に言われて思い出した。
「うわぁ〜、高太郎、今日大阪でイベントやるって言ってなかったぁ?」
「こんな雨じゃ誰も来ないじゃん、東京の御店だから、大阪の人誰も知らないだろうし」
「 寂しいことになってたら可哀想だよ、ちょっと行ってあげればぁ」
「今日一日限りのイベントだしなぁ SPOON (スプーン) カーボンリップスポイラー FIT GE8用、行くかぁ!」
天神橋商店街を通って、日本一長い軒の連なりを中程で左に折れると、寄席の繁昌亭が在って。
その先が、大阪天満宮の境内である。
寄席の前辺りで、嫁の予想が外れていると気づく。

境内は、初詣並みの人出で溢れている。
「なんだぁこれ?  酒飲みの執念は凄ぇなぁ」
“ 上方日本酒ワールド二〇一四 ” は、五回目の開催らしいが、こんな人気イベントだとは意外だった。
日本酒に造詣が深い料理屋と蔵元が組んだ “ 日本酒屋台祭 ” みたいな体裁である。
看板の一皿を料理屋が、専用グラス一杯の銘酒を蔵元が、屋台一軒づつ一組となって競う。
北は岩手の川村酒造店「酉与右衛門」から、南は福岡の社の蔵酒造「杜の蔵」まで。
二十軒ほどの蔵元が集う。
そして、蔵元と同数の料理屋が、全国から参戦している。
その一番手を飾るのが、我が “ 高太郎 ” と 能勢の秋鹿酒造「秋鹿」組だ。
高太郎名物の肉汁滴る讃岐メンチカツと、酸味の効いた槽搾直汲の山田錦純米吟醸「秋鹿」。
雨に打たれながらの立喰い立飲みでも、やっぱり鉄板の味に変わりはない。
折角の機会なので、亭主の高太郎にどら焼きを差入れて、次の屋台へと。
一番南からは ネックス.P シリコンラジエターホースKIT ブラック ZX-10R 06-07 《ネックスパフォーマンス SH-KW505BK》、福岡。
“ かんすけ ” の一皿は、酒粕に漬けた熟成豚の鉄板焼きを、糸島ミツル醤油の特製ポン酢で。
酒は、粕の提供もしている同じく福岡が誇る全量純米「杜の蔵」の独楽蔵玄。
あっさりと仕立られた豚肉と、癖のないまろやかで落着いた純米酒がよく合っている。
なかなか、よかとです。
さらに、地元大阪も。
豊崎に在る  “ 沁ゆうき ” の海鮮じゃがクリームコロッケと、北陸石川の宗玄酒造 「宗玄」。
切りがないので、こっから先は、やめておく。
まぁ、公式ガイドブックにも、飲み過ぎには各自でご注意下さいって、書かれてあるしね。
しかし、間違いなく、二十軒全てを制覇する輩も大勢いるんだろうと思う。
途中、高太郎で、いつも酒を講釈してくれるソムリエ君に逢った。
「䕃山さん、帰りがけにまた寄ってくださいよ」
「いや、悪いけど、ちょっと無理だな」
「俺、今日休みじゃなくて、仕事の途中なんだよ」
「えぇ〜、マジっすかぁ? 良いんですか?」

「良いわけねぇじゃん!」

 

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Monday,May 05,2014

二百八十二話 竹ヶ原敏之介 と 宮下貴裕

猫も杓子も、右を向いても左を向いても。
COLLABORATION !
欲と都合で、手垢に塗れた所業としか言いようがない。
そもそも、Collaboration ってなに?
誰かと誰か、何かと何かが、結びついて、違う価値観のモノを産み出す。
そんな難解な仕事を、こうやって世の中に溢れるほどの数をこなせるとは、とても思えない。
そういった穿った目線で、この靴を眺めてみる。
“ The Soloist ” の宮下貴裕氏と、“ Authentic Shoe & Co. ” の竹ヶ原敏之介君が、組んで創った。
僕は、宮下貴裕という人を、よくは知らないが。
NUMBER (N)INE のデザイナーとして、日本のメンズ・ファッション界を席巻した人物で。
良くも悪くもだけど。
それまでの業界の在り方を、根っこから変えた立役者のひとりだと思っている。
そして突然、 NUMBER (N)INE の一切から身を引き、新たに “ The Soloist  ” を立ち上げると公表した。
その際、自らのブランドを、Rock Band に見立てて、閉鎖ではなく解散と表現していた。
そんなところにも、どこか異端な気配が立ち籠めている。
一方の竹ヶ原敏之介君も、孤高の偏屈人間である。
これに関しては間違いない。
Authentic Shoe & Co. を創業する前からの長い付合いだから。
昔、聞いた台詞がある。
「なんか、その企画、金の匂いがして、僕はやりたくないなぁ」
「はぁ?寝言は寝てから言えよ! 」
「銭の匂いのしねえ仕事なんぞ、仕事じゃねえんだよ!」
と言ったところで、やらないと言出したら、絶対にやらない。
偏屈なのである。
異端と偏屈、気が合わないはずなのだが、聞くところによると、これが意外と合うらしい。
癖の強いふたりが、目指すものとは?
NUMBER (N)INE 時代から、幾度もふたりの共作を見てきた。
いつも、ふたりの名を聞いて、誰しもが期待するような強い印象は受けない。
しかし、いつの時代の何に敬意を込めて創られたのかは、明快に伝わってくる。
そして、単なるリスペクトに終わらない細部へのこだわりは、半端ない。
洋服屋と靴屋が、それぞれの領分をわきまえ、本当に自分達が履きたいものを創る。
その事に偽りはないんだろうと感じさせられる。

でもって、どんなに嗅いでも、銭の匂いは漂ってこない。

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Thursday,May 01,2014

二百八十一話 塵紙入れ

海辺の家の家主が替わった。
家主が替わると、当然のごとく、家を片付けなければならない。
これは、新旧の家主同士で執り行われる儀式みたいなもので。
何を棄てて、何を遺すかという領域には、夫といえどむやみに立入るべきではないと思っている。
新しく家主となった嫁が、納戸の闇から小さな箱を抱えて這い出てきた。
妙な彫刻が施されている。
「それ、なに?」
「ティッシュ・ボックスみたいね」
「どうすんの?」
「棄てるに決まってんじゃん!こんなの何処で使うのよ!」
「色塗って描けば、意外と使えるかもな」
「そんなに言うなら、やってよ!」
「えっ、俺が? だいたい、そんなにって言うほど言ってないし」
「じゃぁ、お願いね」
言い残して、また納戸の闇に消えていった。
言わなきゃ良かった。
なんで、俺が、塵紙入れの箱に、絵を描かなきゃなんねえんだぁ!
プライドってほどのもんは、持合わせていないけど、よりによって塵紙入れとは。
それでも、描き出すと、これはこれでなかなかに夢中になる。
すっかり、塵紙入れだということも忘れて、一気に仕上げる。
夕方、ようやくひとつ目の納戸の整理を終えた嫁に見せた。
「うわぁ〜、凄いじゃん! こんな風になるんだぁ!」
「ただ、わたし、椿は、斑入りじゃない方が好きなんだけどね」
「えっ?」
「 真っ赤なやつが好き」
「描く前に言えよぉ!」
「 でも、綺麗じゃん、これだと充分使えるわぁ」
今後は、気をつけよう。
椿が、斑入りかどうかの話ではない。
なにかしら手を尽くせば、使えるようになるとかといった不用意な言動を慎まなければ。
終いには、襖に桜の絵でも描く羽目になるかもしれない。
「えっ? 何か言ったぁ?」

「なにも言ってません!」

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Saturday,April 26,2014

二百八十話 百鬼夜行の A Midsummer night’s dream  

昨年の夏頃だったかなぁ。
OVER THE STRIPES の大嶺さんと飯を喰っていた時。
「これから、何が流行るんだろう? っていうか、何が売れるんだろう?」
「さぁ〜、ほんとどうなんでしょうねぇ」
まったく、当事者意識を欠いた無責任にもほどがあるオジサンふたりのやりとりである。
「なんてことないジーンズと、白シャツみたいな感じじゃないですかねぇ」
「へぇ〜、そうなの、ミニマルとかっていうやつ?」
「大嶺さんって、そういうの好き?」
「嫌い!」
「だよねぇ、どうでもいいけど ユーアイビークル(UIvehicle) ハイエース200系 サード(追加)アシストグリップ【代引不可】 グランドキャビン 純正色 JN-U031、この豚肉のソテー美味しいよねぇ」
「蔭山さんは、そういうのどうですか?」
「昔は牛肉派だったけど、今は豚肉が主かなぁ」
「いや、そっちじゃなくて、ジーンズと白シャツの話なんだけど」
「あぁ、それ、嫌い!」
「じゃぁ、なんか創る? ちょっと笑えるようなやつでも?」
「それ、いいかも」
「それにしても、この豚肉、ほんと旨いわぁ」
「おかわりしますぅ?」
こういった、な〜んの危機感もない、な〜んの勝算もない、服創りが始まって出来たのが、これ。

背裏のどっかで Musée du Dragon の龍が、街をぶっ壊していて、そんな惨状にも PGGR は無関心。
背景は僕が、初公開の帽子を脱いだ PGGR は、大嶺さんが描いた。
このパンクなヘアー・スタイル、どっかで見たような気がするけど、どこかは言えない。
そして、胸には、コサージュの替わりに ROCKY 君が。
そして、一着一着に、違ったキャラクターが用意されている。
PGGER やら、ROCKEY 君やら、いろんな怪しい奴がいて、素材も個々に違う。
あまりにブラック過ぎて、意味がわからないし、詳しくは言えない事情もある。
このフィギュアは、編物作家が、一点一点手で創ったという。
ただ、忙し過ぎて嫌になり、鎌倉に引込んで、当分出て来ない方なのだそうだ。
だから、もう手に入らない。
もちろん、着脱可能なので、他に付けて戴いても結構です。

釦は、缶バッチにしたかったんだけど、生地を傷めるので、共布で包んだ。
そして、I’M A MESS 。
夏場に、手にもって、いけないグラフィックをチラつかせて歩くのも良いし。
室内で、肌寒ければ、怪しいコサージュを胸に羽織れば良い。
カーディガンのような、燕尾服のような。
もはや、フォーマルなのかカジュアルなのかさえ不明だ。
オジサン達、そんなこと考えてませんから!
但し、服は隅々まで、ちゃんと仕立てありますよ。
こういうのって、マジに創るから面白いんで、手を抜けば、ただの馬鹿ですから。
いろんな怪しい奴らが登場する。
百鬼夜行の A Midsummer night’s dream です。

ゴールデン・ウィーク明けに発売予定なのだ。

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Tuesday,April 22,2014

二百七十九話 Bedouin が、遺した布。

僕には、何かを収集したりとかいう癖はない。
他人は、意外に思うかもしれないが。
モノへの固執度合いは、そんなに高い方ではないのかもしれない。
だから、壊れたり、なくなったりして、途方に暮れたりすることもあまりない。
大概のものは、同じか、それ以上の機能のものに買替えれば済むから。
たけど、そうはいかないものも、なかにはあって。
これも、そのひとつである。

砂漠の民 ベドウィンが、暮らしのなかで実際に使っていた布。
布は、キリムと呼ばれていて、十九世紀のベドウィンが遺した。
その昔、駱駝にまたがり輸送業を営んでいた者達をベドウィンと呼んだ。
砂漠の宅急便屋みたいなもんだろう。
よく遊牧民と勘違いされるが、運搬業と放牧業という生業の違いから、生活様式が異なる。
遊牧民は、主に牧草地で、ベドウィンは、砂漠で暮らす。
その姿は、広くサハラ砂漠の大西洋岸から、アラビア砂漠へと伸びるほぼ全域で見られる。
いや、正確には見られた。
一九五〇年代頃から、伝統的移動生活を捨て、都市部で暮らし始め、今では砂漠に彼等の姿はない。
遊牧民にとっては、干ばつによる牧草地の減少が、
ベドウィンにとっては、交通手段の発達による需要の減少が、暮らし向きを悪くさせたらしい。
キリム自体は、定住者となった今でも織られているのだが。
ベドウィンが、純粋な砂漠の民であった時代。
その暮らしの中で、織り上げ、繕いながら、世代を超えて継いできたキリムとなると、数は少ない。
とても、希少な布といえるだろう。
この布にも、数世代に渡って、空いた穴に別布をあてがい繕われた痕が、幾つも残っている。
紋様には、それぞれに意味があって、この布を読み解くと。
Ejder 紋様は、龍を表し、龍は、大気・水の支配者の象徴で、守護が願われている。
また、Kocboynuzu 紋様は、羊の角を表し、勇敢さの象徴で、繁栄を願っている。
電気も通わない砂漠、そもそも電気自体があったかどうかも定かではない頃の話である。
キリム創りには、途方も無い手間と時間を要しただろう。
それだけに、込められた想いも強かったのではないか。
二十数年前、僕は、伊 Verone で、仕事上の知合いだったイラン系伊人から、この布を譲って貰った。
父祖の代から、絨毯業を営む家系に産まれたその男は、親の代で伊に渡ってきた。
伊でも、業界の元締的存在で、構えていた会社も相応に大きく立派だった。
この布は、売物ではなかったが、タダで譲って貰ったわけではない。
安月給の割に頑張ったつもりだったが、到底値打ちに見合った額ではなかったように思う。
そんな経緯で、この Bedouin が、遺した布は、僕の手元にやって来て、今もこうして在る。
引退した後、ちょっとした企みがあるのだ。
まずは、水煙管と、七輪を用意し、このキリムを抱えて、家の坂を下る。
家を下った先にある砂浜で、キリムを敷き、水煙草を吸いながら、羊肉を焼き Kebab をつくる。
出来れば、星が輝く冬の夜が良い。
問題は、寒空の下、臍出して、腰をクネクネさせて、Bellydance を踊ってくれるオネェチャンだ。
これには、ちょっと手こずるかもしれない。
まぁ、真珠通りに在る Kobe Mosque に、アルバイト募集の貼紙でもしとけば、誰か引掛かるだろう。
ただ、Mosque 界隈では、でっぷり肥えて、金持ちそうな印度人のオバチャンもよく見かける。
暇潰しにクネクネされても面倒なので、やんわりとした募集条件を箇条書きにしておこう。
楽しそうだ。
きっと、楽し過ぎるほどに楽しいはずだ。

宴名は、すでに、“アラビアのロレンスごっこ” と名付けてある。

 

 

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Friday,April 18,2014

二百七十八話 縦が駄目なら、横に使ってみな! 的な。

「うわぁ〜、なに!これぇ!」
朝、起きてくると、洗濯機の槽に頭を突っ込んで騒いでいる。
「どうしたの?」
「ちょっとぉ、洗濯機になんか変なもの入れなかったぁ?」
「べつに入れてねぇよ、昨日着てた服は入れたけど」
「中が、糸屑だらけになってんのよ」
「どうして?」
「それが、解んないから訊いてんじゃん!ちゃんと、頭使ってよ!」
犯人は、昨日着ていたスウェット・シャツだった。
綿一〇〇%素材で、裏面のパイル地が起毛してあるヴィンテージ・スウェット・シャツ。
嫁が言う糸屑の正体は、裏起毛の際に生じたものだろう。
「そういや、学生時代に着てた MADE IN USA のスウェットって、こんな感じだったよね」
「でも、今時、こんなスウェット何処で売ってんの? 古着屋?」
「何言ってんの、うちだよ、Musée du Dragon だよ、悪いけど」
「マジでぇ〜 、これうちのなのぉ?駄目じゃん!」
「駄目じゃない、駄目じゃない、糸屑も含めて、ヴィンテージ感を再現するのが狙いなんだから」
「意味わかんない!とにかく、今から、洗濯槽の掃除やんなきゃなんないんだから!」
まぁ、この手の話が通じる女っていうのも、それはそれで問題だけど。
NUMERO UNO × Riding High 両社によるスウェット・アイテム。
King of Sweat と言えば、米国 Champion 社による製品だろう。
学生時代に着ていたのも、やはり Champion のそれだった。
Reverse Weave と呼ばれる独特の製法が採用されていて。
表側を平編みのジャージー、裏側をパイル編みとした二層構造の生地が考案される。
その素材をもとに、吸汗性に優れ、セーターのような保温性をもつ服を開発しようと試みられた。
しかし、 当初の製品は、洗うと縮んで、裾が短くなってしまった。
なんとかならないのか?
そこで、短絡的な米国人は、極めて合理的で、画期的手法を思いつく。
生地を、縦横逆方向に使い、さらに脇にリブ編みの生地を挟む事で、縦横双方向の縮みを解消する。
こんな荒技は、ヤンキーの頭からしか産まれないだろう。
Reverse Weave 製法とは、そんな製法である。
また、編機も変わっている。
一本のセンター・シャフトで梁から吊り下げられ、
放射状に針が配列されたシンカー・ホイールを特徴とする丸編機だ。
とても、編み効率の悪い代物だが、独特の風合を産む。
目黒の Riding High と言えば、このヴィンテージ ・スウェットで、一目を置かれる存在らしい。
着てみると。
「あぁ、確かにこんな感じだったよなぁ」
米国製品に、根拠のない憧れを抱いていた時代が蘇る。
縦が駄目なら、横に使ってみな!
日本人なら、到底湧かない発想だろう。
たまには、こんなヴィンテージ ・スウェット如何でしょう?
ただ、ご忠告しておきます。

洗濯は、初回のみご自分でされた方が、身のためかと。

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Monday,April 14,2014

二百七十七話 病の果てに、THE CROOCKED TAILOR !

花見を挟んで、二百七十五話からの続きです。
謎が謎を呼び、病が病を呼寄せる。
三〇年以上培ったキャリアの全てが、警告を発している。
「こんな腐れ話に耳を貸してはならない」
「こんな男に関わってはならない」
どうする?どうなる?俺の華やぐはずの Happy Retire Life は?
現役生活の終幕に於いては、善人面して、あくどく稼いで、オサラバするはずじゃなかったのか?
なのに、全然駄目じゃん、これじゃぁ!
一枚の名刺を眺めている。
“ S.L.C co.ltd for the splendid life’s creation 中村冴希 ” と記されてある。
「はぁ?なにがぁ? splendid life なんだよ?」
「間違いなく、地獄の一丁目一番地じゃねぇかよ!」
健全なひとの営みというのは、明るい未来を信じて、日々希望抱きながら暮すものである。
未来どころか、現世にも背を向けて、不穏で、暗く、荒んだ過去に、居場所を求めて彷徨う。
これは、もう立派な病であって、行着く先は、良くて病院、悪くすれば墓場だろう。
ぶっちゃけ、この中村冴木君は、何を僕にやれというのだろうか。
話を訊いた。
まず、縫製機を使わず、職人も雇わず、たったひとりで、自らの手だけを頼りに服を仕立てるという。
なので、布地が服となるまで、アトリエの外に出ることはない。
内部付属品から、縮絨加工、釦穴縢りに至るまでの全てをである。
言わば、究極の Haute Couture なのだが、華やかさの欠片もなく、モードの先進性も感じさせない。
それは、古典的で、枯れた風情を纏った普段着なのである。
服飾史の長い潮流の中に、埋もれ消え去った十九世紀の服が、ここに在る。
耐久消費材に成下がる遥か以前に着られていた服と正面から向合う。
この仕事が、日本人の手によって、今の時代になされたという事実に、細やかながら感動を覚える。
十九世紀、日本人の多くは、西欧渡来の被服にいまだ馴染めずにいた。
その点に於いて、洋服に纏つわる正統な遺伝子は、我々日本人の血統には含まれてはいない。
故に、根っこの部分で、少なからず劣等感を抱いている。
時を重ね、大分と薄らいできたとはいえ、全くなくなったわけでもないだろう。
自虐的私感だが。
今、多くの日本人デザイナーが、世界市場で活躍し、評価され、憧れの対象ですらある。
だが、それは、デザインがであって、服そのものの評価なんだろうか?
衣料について言えば、質という点で、微塵の進化も遂げてはいない。
それどころか、糸、布地、染色、

17インチ サマータイヤ セット【適応車種:アリオン(260系)】WEDS レオニス FY BMCミラーカット 7.0Jx17ADVAN ネオバAD08R 215/45R17


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WEDS レオニス FY BMCミラーカット
17インチ サマータイヤとアルミホイールのセット  適応車種: アリオン260系 他
ご注文前に車両への適応確認をお願いいたします

商品によっては、お取り寄せに時間をいただく場合がございます
また、欠品や完売の場合もございますので、ご注文前に納期の確認をお願いいたします
取付ナットは付属しません
サイズ等がわからない・・・そんな時はお気軽にお問い合わせください
アルミホイール
メーカー名WEDS
ホイール名レオニス FY
サイズ(F)7.0Jx17 PCD100 5穴
(R)7.0Jx17 PCD100 5穴
カラー BMCミラーカット
備考
タイヤ
タイヤ名YOKOHAMA ADVAN ネオバAD08R
サイズ(F)215/45R17
(R)215/45R17
適応車種トヨタ アリオン(260系)2007~
◆タイヤホイールは、取付車両の 車種・型式・年式・駆動方式・グレード等により適合する商品を選択する必要があります。 適応車種に該当する場合でも車両のグレード等により、一部装着出来ない場合もございます。ご不明な場合は必ずお問い合わせの上、ご注文ください。◆掲載画像は代表サイズのイメージです。サイズ・穴数により実際の商品とは異なる場合がございます。◆タイヤの製造年月日は、ご指定が出来ません。あらかじめご了承ください。◆取付車種によっては、純正のナットを使用しての取付ができない場合がございます。

、縫製など、全ての工程要素で劣化し続けてきた。
三〇数年前、この稼業に就いた時と今とを比べても、その事は断言出来る。
そういった自戒も込めて、中村冴希君の創る “ The Croocked Tailor ”  を眺めてみると。
服本来の価値とは何か?
実直な服創りとは何か?
正統な遺伝子を継ぐ欧州人ですら忘れた事柄を、ひとりの日本人職人が、問い質そうとしている。
“ The Croocked Tailor ” は、Hand Made Line と Pret-A-Porter Line のふたつに分かれる。
その双方を引受けるのだが、問題は、Hand Made Line だ。
Musée du Dragon だけでの展開を予定している。
売れなければ、それはそれで問題なのだが、売れた時はさらに問題が発生する。
需要と供給の狭間で、究極のシーソーゲームを展開することになるだろう。
そして、銭儲けの醍醐味は、一切無い。
なんせ、供給は、ひとりの職人がこなせる量でしかないのだから。
簡単な算数で、賢い答はただひとつ。
断っちゃえばいいじゃん、こんな話。
しかし、そうならないところに、感染した病の重篤さがある。
過ぎ去りし偽りの無い服を想って、時代錯誤に陥る。
これは、懐古主義という救い難い病のひとつだ。
中村冴希君に、これだけは、言っておきたい。
引退前に一汗かくつもりではいるけど、長くは、やんねぇからな!
それと、もうひとつ。

妙な病気うつさないでよ! 身体弱いんだからね!

   

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Thursday,April 10,2014

二百七十六話 東の桜 と 西の桜

二百七十五話の続きで、病に冒された男の話をさせて戴くつもりでしたが、その前にちょっと。
花見です。
と言ったところで、桜を見上げながらの酒宴というわけにはいかない。
喪が明けるまで、 後八ヵ月は、そういった事も慎まなければならないのだろう。
夕暮、嫁とふたりで、目黒川沿いを歩く。
花冷えというには、寒過ぎる。
そのせいか、人出もそう多くはない。
だが、両岸に咲誇る桜は、見事である。
川巾があまり広くないのもまた良い、左右の岸から川に被さるように咲く。
夕日に、川面が染まり、桜も染まる。
「綺麗だよねぇ〜、寒いよねぇ〜、お腹減ったよねぇ〜」
「じゃぁ、まだちょっと日が高いけど、今からでも焼鳥屋に潜り込む?」
「マジでぇ!ナイスじゃん!今でしょ!」
と、まぁ、そんな感じで、東に咲く桜を見た。

西の桜は、海辺の家に咲く姥桜だ。
東の桜を眺めながら、西の桜を想う。
この庭に根づいて半世紀、咲けば家族の誰かが見上げた、母ひとりだけの時もあっただろうけれど。
少なくとも、誰も眺めないという時は、一度としてなかった。
しかし、この春、この家に、この庭に、母は、もういない。
見ようと見まいと、勝手に咲いて、勝手に散るんだから、気にするほどのことはない。
とは言うものの、ちょっと不憫になって、嫁に訊く。
「なぁ、月曜日にでも、ちょっと帰ってやろうか?」
「うん、でも、週末に雨降るらしいし、散っちゃわないかなぁ?」
「意外と、婆の桜は、しぶといと思うよ」
海辺の家に着いて、庭に出て、見上げると、婆が待っていた。
東の桜みたく何百本も連なっているわけではない、一本どっこで海を睨んで立っている。
身贔屓もいいとこだが、近隣のどの桜よりも大きくて、立派で、艶やかだ。
年増の意地も、こうしてみると、なかなかに大したものだと感心する。
年月を重ねた木々には、家人とちょっとしたやりとりが出来る奴がいて、この姥桜もその内である。
「遅ぇんだよ! 年寄を待たせんじゃないよ!」
「根が生えてんだから、のこのことこっちから咲きに行ってやるわけにはいかねぇんだよ」
「 ところで、もうひとりの婆にも見せてやんな、せっかくこうして咲いてやってんだから」
「もうひとりの婆?」
「家の中に居るんだろ? 仏様だからって、薄暗い部屋に閉込めとくんじゃないよ!」
「なんのための庭なんだぁ!気がきかない野郎だねぇ、まったく! 」
仏になった母を連出そうと、嫁に伝える。
「そうなの? じゃぁ、ちょっと待ってぇ、わたし、今から団子つくるから」
「団子、団子って、あの住職、ひとの顔見たら団子こしらえろって言うけど、つくるなら今でしょ」
「花見団子っていうことかぁ、そりゃそうだな」
庭先に椅子と机を据えて、盛った団子にきな粉砂糖を塗す。
そうして、見事に咲いた西の桜を、改めて見上げる。
傍らでは。
ちっちゃくなった母を、膝に抱いた嫁が、黙って見上げている。

こんな花見は、もうちょっと先なんだろうと思っていたけれど。

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Saturday,April 05,2014

二百七十五話 それは、懐古か? 反逆か?

危うく見逃すところだった絵を観に行く。
会期終了間近の “ ラファエル前派展 ”
観るべき作品は、ただひとつ。
John Everett Millais  “ OPHELIA ”
そして、観るべき視点は、ただ一点、描かれた背景にのみに集中する。
それが、この絵画を理解するうえで、正しいのか、誤りなのか、そんなことは知らない。
また、ここで、その解説を披露するつもりもない。
ただ、このヴィクトリア朝の傑作と称される名画を眺めていて、或映画を想った。
奇才 Woody Allen 監督作品 “ Midnight in Paris ”
確かこんな粗筋だったように記憶している。
一九二〇代の巴里を敬愛する現代の作家が、過去の巴里へとタイム・スリップする。
そこで、心酔してやまない当時の芸術家達と巡り会う。
Fitzgerald夫妻、Cocteau、Hemingway、Picasso といった文豪、画家、詩人達と夜毎興じる。
やがて 17インチ サマータイヤ セット【インプレッサG4(GK6~7)】MID RMP 010F ハイパーメタルコート/ミラーカット 7.0Jx17エナセーブ RV504 205/50R17、Picasso の愛人 Adriana と恋仲となるが、彼女は、ベル・エポックの巴里に憧れていた。
そして、再度、巴里が最も輝いていた時代ベル・エポックへと遡ってタイム・スリップする。
そのサロンには、Lautrec、Cezanne などが集っていて、彼等は言う。
一五世紀のルネッサンスこそが、芸術の黄金期だったと。
現代を生きる男は、一九二〇年代に産まれたかったと言い。
一九二〇年代を謳歌する女は、一九世紀末のベル・エポックに憧れ。
一九世紀の芸術家は、一五世紀のルネッサンスに想いを馳せる。
精神病理学上の懐古主義 という病を、Woody Allen は、見事に描いている。
ラファエル前派とは、こうした病を患った連中だったのではないか?
一九世紀美術の形式的な表現をつまらないものとし、美術史の遥か過去へと目を向ける。
真摯な視線の先にいたのは、巨匠 Raphael と、その追従者であるラファエル派の画家達だった。
創造を糧とする者達が、一度は患う懐古主義という病。
時には、比類無き名品を産む。
その事実を、“ OPHELIA ” は、物語っているのではないかと思う。
さて、ラファエル前派の顔ぶれには、William Morris がその名を連ねている。
Morris は、MORRIS 商会を設立し、Arts and Craft 運動を主導する。
産業革命の産物として、大量生産による安価な粗悪品が街中に溢れた。
そこで、中世の手仕事に回帰し、生活と芸術を統べるよう唱える。
この絵画展で、“ OPHELIA ” 以外に感嘆させられたものがあった。
七〇数点の名画を囲っている額装品の数々である。
これらが、Arts and Craft 運動の成果とは言切れないが、見事なヴィクトリア朝装飾が施されている。
真鍮製の飾り鋲、金彩色のマウント、装飾錠など、額装品だけでも見応えがある。
名画とは異なり TOYOTIRES トーヨー ナノエナジー3プラス NANOENERGY3plus サマータイヤ 245/35R19 BLEST Eurosport Type805 ホイールセット 4本 19インチ 19 X 7.5 +50 5穴 114.3、名も無き工芸職人の手によるのだろうけれど、それでも見事だ。
一九世紀の科学技術は、工業・金融・情報・文化・芸術など多くの分野に劇的な変化をもたらした。
一六〇年経った現代も、似たような状況にあるのではないか?
一〇数センチの小さな箱が、国家の行末さえをも支配する世で、人は何を感じ、何を求めるのか?
カウンター・カルチャーとしての懐古主義。
服飾の世界に於いても、こうした病が蔓延するような気がしてならない。
僕の周りにも、重篤な症状を呈している輩がいる。
それは、懐古か? 反逆か?

次回は、是非とも、そう問い質してみたい男の話です。 

 

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Tuesday,April 01,2014

二百七十四話 男目線と女目線

父親は、映画業界から服飾業界へと渡った。
どっちも、碌でもない稼業だとよく言っていた。
息子である僕も、その碌でもない稼業の一方に就いて、今に至っている。
ただ、父親が創業した婦人服屋を、後を継いだ僕は、紳士服屋にした。
その点に於いて、親子の生業に違いがある。
何故、そうなったのかと言うと。
おんなの人が、怖かったから。
良く言えば合理的、悪く言えば打算的。
或時、顧客の奥様が、御主人に言われた。
「お金使う前に、頭使ったらぁ?」
ほんとに怖い、だが、間違いなく正論で、だからこそ、なおのこと怖い。
ハーバード大学の医師である御主人にして、この始末なのだから、他は、推して知るべしである。
おんなの人は、服飾に何を求めるか?
それは、他人の目に自分の姿がどう映るか?
服飾は、その自己演出のための小道具であって、それ以上でも、それ以下でもない。
堅実、裕福、妖艶、可憐、洗練、素朴など、その時々の化身に応じて、費用対効果を測る。
だから、似たような服を、何着も求めるというような行為は、まさに愚行なのである。
あくまでも、見た目のバリエーションなのだから。
たま〜に、他の手が塞がっていて、奥様方の接客をすることがある。
そんな時、間違っても、この素材は、希少繊維でとか、縫製仕様が、細部にまで凝っていてとか。
能書を垂れてはいけない。
もし、その禁を破れば、こうなる。
「ふ〜ん、で、なに?」
「なにって、返されても」
「そうやって、頑張って、おっしゃるからには、これって、お高いんでしょ?」
「いや、まぁ、高いような、安いような、なんというか、そこは、どうなんでしょうか?」
「はっきりなさい!」
「はいっ、ちょっと、お高いですぅ」
「それは、しょうがないとして」
「主人の格好が、いつも鼠色ばっかりで印象が暗いのよね、春なんだから、なんとかならないの?」
もう、こうなったら、思い切った手を打たなければ、地獄を見る。
御主人の好みが、どうのと言ってる場合ではない。
こっちも、玄人なんだから、やる時はやる。
で、こうなった。
「あらぁ、良いじゃない」
「なんだぁ、やれば出来るんじゃないの」
「えぇ、まぁ、頑張れば、なんとかならなくもないというかぁ 」
「じゃぁ、いつも頑張れば?」
「頑張れない事情でも、なにかおありになるの?」
「……………………………。」
もう、泣きそう。

男女、どちらの目線でも出来なくはないけど、許されるなら男目線で、

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、お願いしたい。

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